初心者のための墓石の選び方とは？良い墓石のポイントや特徴を徹底解説

墓石は生涯に一度購入する機会があるかどうかという、大きな買いもののひとつです。いざ購入するとなっても、どんなことを重視して墓石を購入するべきか、よい墓石にはどんな特徴があるのかなど、迷うことも多いことでしょう。そこで今回は、はじめて墓石を購入する方に向けて、必要なポイントを徹底解説します。正しい情報を知って、ぜひ後悔のない墓石選びに役立ててください。

1.墓石を選ぶ前に確認しておくべき3つのこと

まず墓石を選ぶ前に、事前に確認しておくべきことがあります。こちらの項目でチェックしながら、家族と話しあってみましょう。

1-1.墓石を建てる場所の気候や立地

たとえば湖や海の近くに湿気を吸収しない材質の墓石、寒さの厳しい土地に耐久性のない墓石などを選ぶと、すぐに劣化して修繕費用が年々かさんでしまいます。このように墓石を建てる場所の気候や立地によって、墓石の強度や材質を変える必要があるのです。

あらためて墓石を建てようと検討している、土地の周辺環境をチェックしておきましょう。そして購入の際はその旨を業者に伝えて、プロの意見をききながら材質や形を選ぶのがおすすめです。

1-2.費用と耐久性はどちらを優先するか

墓石の種類は非常に幅広く、値段も高価なものからリーズナブルなものまで多岐に渡ります。一般的に高いとされているのは、国産の墓石で使われている天然石といわれるブランドの石です。一方で海外から輸入された石は、少し価格が抑えられています。

しかし安価な墓石は、維持管理にお金がかかることを忘れてはいけません。こまめな手入れや修繕に、結局費用がかさんでしまう可能性もあります。墓石は決して安い買いものではないので、購入の前に優先順位を決めておくとよいでしょう。

1-3.購入を検討している石材店は頼りになるか

石材店は墓石に関して、さまざまなことを教えてくれる場所です。お店を選ぶ際は以下の点に注目してみましょう。

・アフターサービスや保証は充実しているか
・お墓の店舗は近くにあるか
・正しい情報を共有してくれ、親身にアドバイスしてくれるか

まずアフターサービスが整っている石材店の場合、費用を抑えてメンテナンスや修繕を行えます。お店が近くにあると相談もしやすく施工もスムーズに進むので、なおよいといえるのです。さらに安心できるよう、曖昧な部分を残さずにアドバイスしてくれる石材店を選びましょう。

2.墓石を選ぶ先に注目する4つのポイント

実際に墓石を選ぶ際は、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。この項目では、よい墓石の特徴をご紹介していきます。

2-1.耐久性

墓石は石材によって耐久性が大きく変わるものです。数十年からそれ以上受け継がれるものなので、耐久性は最も重視したいポイントのひとつといえます。

硬い石は風化や劣化に強く、とくに国産の御影石（みかげいし）などの石は、人気も高く耐久性に優れています。一方大理石や石灰で作られた石は水に弱く、定期的なメンテナンスが必要になるでしょう。

また石材とあわせて、地盤の硬さも確認しておきましょう。日本は地震などの天災が多いため、多少の災害にも耐えられる耐久性の墓石選びがおすすめです。

2-2.吸水性

耐久性とあわせて確認しておきたいのが、吸水性です。いくら石とはいえ、時間がたつにつれて少しずつ水を吸いあげてしまいます。そして水を吸い上げた墓石は、苔が生えやすくなったり傷みやすくなったりと、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。

つまり選ぶべきは、乾燥しやすく吸水率の低い墓石です。キメが細かく、水の入る隙間がないくらいの密度を保った墓石を選びましょう。

2-3.色や形

墓石の色はグレーや黒が一般的です。しかしこれ以外にも赤や緑や青など、計5色の色が存在します。これらはいずれも仏様を象徴するカラーです。縁起のよし悪しは関係ないため、ぜひとも自分のフィーリングにあわせて選んでみましょう。

墓石の形も、色と同様自分の好みにあわせて決めましょう。基本的には石の量が多ければ多いほど、費用が高くなります。

2-4.産地

「墓石は国産がよい」と感じている方もいるかもしれませんが、実際はそうともいい切れません。というのも国産の墓石は比較的価格も高く、初期費用が多くかさんでしまうのです。一方で海外産の墓石は多少耐久性に劣るものの、リーズナブルで安価に購入できます。定期的に手入れをしっかり行うことで、国産のような耐久性も維持できるでしょう。

費用を抑えたい方は産地にこだわらず、耐久性や吸水性に着目してみるのがおすすめです。